一度目の代掻きをしました
田んぼにはコナギやヒエなどの水生雑草が生えます。ひどいと稲の日照と肥料を奪い、収量が大きく下がるそうです。
慣行農法では、田植え後に除草剤を使います。最近は省力化で一度だけ撒けばOKというような便利な除草剤もあるようです。
有機農業では、当然、除草剤は使いません。そこで、いろいろな除草法が行われます。あしがら農の会では「ころがし」と呼んでいる手押しの除草機、これを全ての稲の間、縦横2回ずつ行っている田んぼが多いです。それでも取り切れなかった草は、暑い夏にぎらぎらの照り返しの中、手で取ります。そのほか、チェーンを引いたり、物理的に草を取る方法が一般的で、それはそれは大変です。有機の稲作で最大のネックはこの草取りでしょう。
しかし、私は去年、一度も草取りに入りませんでした。田植え後一貫して水深8㎝以上の深水にすればヒエは生えません。そして、民間稲作研究所の稲葉先生の方式を参考に、代掻きを複数回することで、コナギも抑えられることがわかりました。今年もその方式でいきます。
4月19日、一度目の代掻き
代掻き後は、水を張り続けます。稲刈りまで、毎日、水を見に田んぼに通う日々が始まりました。
4月20日、雨の風情もなかなか。
しかし、3枚目の田んぼは、これだけ水を入れているのに、排水がありません…どこかで漏れているはず…でも、畦にはどこにも穴がありませんでした。ということは、縦浸透しているのでしょう。
田んぼは川のすぐ横です。耕盤の下はすぐに大きな石がごろごろなので、減水深(一日で減る水の量)が大きいのは仕方ないことなのかもしれません。