農法

<農薬・化学肥料を一切使わずに栽培しています>
いわゆる有機農業ですが、「有機」や「オーガニック」と表記することはできません
有機JAS規格に則って登録認定機関の審査を受け「有機JAS認証」を受けなければ名乗ることができないからです。これにはかなりのコスト(費用・手間)がかかるので、小さな農園では負担が大きいです
また、顔の見える関係であれば、第三者のお墨付きが必要ではないとも言えます

<肥料も基本的に自家調達のため、必然的に少肥栽培でじっくり・ゆっくり育っています>
化学合成農薬や肥料を使用していない=安全、とは一概に言えないと思っています
有機質肥料であっても大量投入すると、作物に硝酸鯛窒素が残留したり、地下水が汚染されたりして問題になることがわかっています
慣行農法でも基準を守って栽培されている野菜ならば心配することはないと思いますが、守っているかどうかは野菜を見てもわかりません
虫食いの穴があれば安心、なければ農薬をたくさん使っている、というわけでもないのです。顔の見える関係で選んでいただけるのが一番だと思います

<地域とのハーモニー>
調達する資材は地域から
裏山の落ち葉、ハーモニー畑の稲わら、地域の精米所から分けていただく米糠、近所のお豆腐屋さんのおから(ニワトリの餌に)
地域の自給力をたかめ、地域の資源を循環させる。持続可能な農業を目指しています

<自然とのハーモニー>
農薬を使わないのでたくさんの生き物がいます
田んぼには、小さな魚やドジョウ、アマガエル、ホタル、サワガニ、貝、ヘビ、カヤネズミ、サギ、カルガモ、たくさんの虫たち(トンボ、クモ、コオイムシ、バッタ、カメムシ、ホウネンエビなど)、ときにはカワセミが田んぼで何かを狙っていたりもします。隣を流れる川にはズガニ、ヤマメもいます
畑には、たくさんの虫はもちろん、キジ、カラス、ハト、タカや獣も
目に見えない微生物や菌類もたくさんいることでしょう
生き物たちは、一時的に何かが増えても次には天敵が増えていつの間にかバランスがとれるようです(数年前、田んぼにイナゴが増えた翌年は天敵を待てないので、春にがんばってイナゴ取りをしました…)

また、裸地にあたる日光や雨は土壌をいためます
草一本ない畑ではなく、草も共存する畑にしたいと考えています