黒部上部軌道見学会

DSCF6227黒部上部軌道の見学会当日。今日は欅平から関西電力の施設を経由して黒4ダムまで行く。

P1320129朝から大変良い天気、しかし今日は半日トンネルの中。見学会は欅平駅に9:20に集合。定員は30名、今日の参加者は28名だった。DSCF6231

まずは欅平駅2Fの食堂でレクチャー。係員の方は、これまで何十回とガイドをしてきただろうが、大変フレンドリー。ボディーチェック、持ち物チェックののち、欅平のホームでヘルメットを着用。パパは特大サイズ、ちょっと汗臭い。。。

DSCF6245ここから先は一般人は入れない。凸型機関車の引く専用トロッコでトンネル内を500mほど奥に入り、立坑エレベータに乗りかえる。P1320144立坑エレベーターは黒部川の岩盤を垂直にくりぬいたエレベーターで上部軌道のある地点まで一気に200m登る。長大なエレベーターだ。この立坑エレベーターは作業員用とトロッコも運搬できる運搬用の2機がある。

P1320147DSCF6271エレベーターを登りきったところが欅平上部駅。そこからまず展望台に案内された。
奥立山の山並みが展望できる。係員の皆さんは記念撮影などサービス満点。

DSCF6280ここからの上部軌道はバッテリーカーで小さな客車を引く。客車には作業員も乗車していて、前から3両がツアー向け。予め乗車する車両はアサインされている。

DSCF62812軸の車両なのでトントンと軽快な音で進んでいく。行程は30分程度。
ほとんどがトンネルなので、車内では黒部の由来や、ホウ雪崩で鉄筋の宿舎が丸ごと吹き飛んだ話などを聞かせてもらえる。

DSCF6297しばらく行くと有名な高熱隧道を通る。サウナのような熱気と硫黄の香りが漂う。爆裂火口の硫黄地帯をトンネルでくりぬいたような感じだ。車両の外が熱いので窓の外側が曇る。車両には外側にワイパーが着いていて、DSCF6305車内から操作できるようになっている。車内の電気を消して徐行してくれるので面白い。開削当時は160度近い高温だったそうだ。作業員に水をかけながら少しずつ開削する難工事だったらしい。近頃の温度は40度程度、しかし日によって温度は違い、今日は熱かったそうだ。

その後トンネルを抜けて阿曽原温泉の横を通過。阿曽原温泉は黒部川沿いの断崖絶壁の水平歩道を6時間程歩いてたどり着く山小屋。一度行ってみたかったがアマチュアには程遠いエリア。途中下車で一風呂浴びたいところだ。近くにはダム関係者の立派な鉄筋の宿舎が建っている。

DSCF6312DSCF6327少し進んで仙人ダム前の鉄橋に停車する。白竜峡と仙人ダムを橋の上から観光できる。

とても風光明媚なエリアだが、阿曽原温泉同様、黒部ダムからも宇奈月からも断崖絶壁の道を6時間歩かなければたどり着かない。こんなところに普段着の軽装の我々がいるのは、本当場違いな感じ・・・・

P1320201DSCF6319駅には時刻表があり、定期便が走っている模様。頼めば乗せてくれるのか?と聞くと、怪我人扱いで乗車、後に警察に引き渡すとのこと・・・。以前、登山の学生団体がここから乗車しようとして困ったとのこと。

我々が観光している間、作業員の皆さんは車内で足止め。申し訳ない。

DSCF6343DSCF6345その後再度トンネルに入ると程なく黒4の地下発電所に到着する。

この黒四発電所は黒四ダムから送られる水で発電する完全地下式の発電所、会議室で簡単にレクチャーを受けて施設見学に向かう。

DSCF6351まずは発電機室。よくぞこれほど広大なスペースを山中にくりぬいたものだ。黒部水系の発電所は全部で900万KW強、原発一機分に相当するらしい。うーんこれだけの施設で、原発一機分か、、、水車につながるシャフトも見学。水車に当たる水がものすごい轟音で響き迫力満点。

DSCF6385DSCF6373ここから地下インクラインで450m近く標高を稼ぐ。インクラインは全長800mなので、角度は45度以上?ほとんど垂直に上っていく感覚。

ここまでずっと驚きの連続だったが、山の中をくり貫いたこの巨大なインクラインも驚き。車内のビデオで黒部の歴史を上映しつつ、途中の交換地点では下りツアーの人たちとすれ違い、手を振りあう。

DSCF6396DSCF6398インクラインの終点・作廊谷駅でバスに乗り換える。ここから黒部トンネル(関西電力専用トンネル)を10Kmほど進むと、終点の黒部第四ダムに到着する。

途中作業用の横坑で降りて外を見学できる。トンネル内は寒いくらいに涼しい。横坑しばらく歩くと、土砂の搬出口から黒部の谷を一望できる。

DSCF6406こからの景色も素晴らしい。向かえ側の谷の稜線上に剱岳を見ることができる。これほど晴れて綺麗に見えるのはなかなか無いととの事。非常にラッキーだ。ここから見る剱岳は富山から見るのとは裏側になるので、なかなかお目にかかれない景色とのこと。

DSCF6427終点の黒四ダムでは間もなく廃止となるトロリーバスを見ることができた。できれば乗車したいところだが、進む方向と反対なので断念。うろうろして写真を撮るが、ヘルメットをかぶった異様な集団に周囲からの視線を浴びる。

DSCF6441見学会はここで解散。ここまで盛りだくさんの施設見学は初めてだった。乗り物好き、設備好きにはたまらない見学会だと思う。パパも大変満足な見学会となった。今度は逆向きにめぐってみたい。。。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です