バーバと2人、親孝行温泉で龍神に行く。バーバは本当は家族全員で行きたかったようだが、ママが、たまには親子水入らずと言う事で、、、
泊まったのは龍神温泉の上御殿。江戸時代の木造建築で、以前から泊まってみたかった宿。少し値が張るがこの機会に利用した。
入口ははたご風で風情がある。いろりや神棚など歴史を感じさせる。受付やロビーはなく、ガラッと入ったら、「ごめんくださーい」と声かけると奥から宿の人が迎えてくれた。廊下はピカピカに光っている。天井には採光窓がある。1Fとつなぐ階段なども雰囲気があって面白い。きれいに維持メンテされており、江戸時代の建物にも関わらず、ガタが来た感じはしない。若干廊下がしなる所もあるが、良くメンテされている。
部屋は2Fの6畳間、少し狭いがシンプルできれいな部屋だった。部屋は十分暖かく、古い建物の冷え込みは感じない。廊下とは襖1枚、外からはカギがかからないのと、トイレ・洗面は共同となる。私は不自由ないが、風情のある建屋が好きでないと不便に感じるかもしれない。もう一棟、川沿いの建物は改装されており、部屋にトイレ・洗面もあるようだ。
早速温泉へ。お湯は無色透明のナトリウム炭酸水素塩泉。ここのお湯のスベスベ感は素晴らしい。三大美人の湯だけある。かけ流し湯量は少なめだが、疲れた感じは無い。温泉の香りも適度にあり、良い雰囲気。きっとママが来たら好きな泉質だろう。湯屋は川に面し2面が窓で開放的で気持ちが良い。この宿にはもう一つ貸切の露天風呂がある。なかなか空かないがタイミングよく入れた。川沿いで気持ちが良い。
夕食は部屋出し。贅沢な食材はないが、地のものをつかったヘルシーな内容で満足。写真のボタン鍋のほかに、アマゴの塩焼き、シカ肉のルイベ、野菜の天ぷら、デザートなどが運ばれてきた。冷酒をチミチミしながらゆっくり楽しめた。
その後何度も湯に通う。バーバは少々湯が遠いので面倒そうだったが、二度ほど通っていた。隣室の話し声が少しうるさかったが、ぐっすり眠ることができた。
翌朝の食事も部屋食。今時珍しい。他の部屋の客にはほとんど会うことなく、プライベートな時間を過ごすことができる。また家族で訪れたい宿だ。