赤沢宿と七面山

DSCF9956

赤沢宿の江戸屋を出発し、七面山の登山口に向かう。登山口横の駐車場は埋まっていて、少し離れた駐車場に停める。鳥居で一礼して登り始めたのが7時40分。これから標高差1500mほどを一気に上る。

DSCF9962

山からは白装束の信者が続々と下りてくる。南無妙法蓮華経はただ念仏を唱えるだけでなく、抑揚があり、2フレーズのメロディーになっている。何度も聞いているうちに自分にも移ってしまい、頭から離れない。下りてくる人の中には高齢な人もいる。ひざが利かなくなって、片腕や両腕を支えられながら下りてくる。子供を背負って下りてくるお母さんもいた。すれ違う信者の皆さんは一様にフレンドリーで声をかけてくれる。単なるハイキングの異端者に疎外感は無い。

DSCF9976道は主に杉林の中を九十九折で上っていく。決行きつい傾斜だが、道が広く良く整備されているので快適に上れる。ただ山道にあまり変化がないので、もくもくと上っている感じ。敬慎院までは道しるべの灯篭が置かれていて、50丁目まで刻まれている。今どの辺りにいるのかが良く分かる。20丁目を過ぎると富士山が見えるようになってくるが、道的には相変わらず単調な感じ。途中4軒の茶屋があり休憩できる。

DSCF9987

右は46丁目の和光門。ここまでくればほぼゴール。

DSCF0004ピークの49丁目に着いたのは11時頃。所要時間は3時間半程度だった。この登り切ったところがとても景色が良く、富士山や山々が良く見渡せる。早、目のお弁当にした。

DSCF0018
その後一旦寺の宿坊にチェックイン。

DSCF0094
敬慎院の宿坊は規模が大きく、最大1000人収容できるとの事。昨日は混んでいて500人ほど入ったらしい。

入り口までお坊さんやスタッフが総出で迎えてくれる。宿坊は初めてで勝手が分からないが実にフレンドリーな感じだった。一応参拝者の位置づけだが、単に登山という娯楽で利用する身としては少し申し訳なく思う。

DSCF0030部屋に荷物を置き身軽になって七面山に向かう。七面山山頂までは1時間弱の道のりだが、我々は途中のナナイタガレが目的。20分くらい進むと、ナナイタガレへの小さい分岐がある。ほんの数10m行くと、すごい光景が広がった。

DSCF0038

七面山の東側斜面が大きく崩れており、ほとんど草木も生えていない。今でもどんどん崩れていて時々パラパラと崩れているのが見える。

DSCF0034土砂が崩れて風前の灯の杉の大木。今立っているところも、地面に亀裂があったり、いつ崩れるか分からない。とても危険な場所である。ハルキもこの
光景が気に入ったようだ。

その後七面山山頂に向かったが、途中残雪があり、また道が細いので引き返すことにした。

DSCF0125DSCF0021宿坊に戻ると風呂を勧められた。こんな山の中で風呂に入れるとはしあわせ。ただし小さい風呂に大人数が入るので、早めに行ったほうがよさそうだ。

風呂に入って一服してもまだ14時。時間はたっぷりある。20畳ほどの部屋にはじめは我々1組だけだったが、ぽつぽつ人が増えてきて、最終的には4組15人となった。うち我々含む2組は単なる登山者のようだった。 

することも無いので、ごろごろしながら時間をつぶす。本堂からは時々、経や太鼓の音が聞こえてくる。下界からは続々と参拝者が集まってきている。
 
DSCF0128
DSCF0074
夕食は17時。一汁一菜(二菜?)のシンプルな夕食にお神酒が付く。登山の後なので食が進む。味噌汁とごはんはお代わり自由。お神酒は5人に3合程度の配分だが、宿の性格上、あまり飲む人も無く、残っていた。(結構美味しいお酒だった。お供え物かもしれない) 。

この後は夜のお勤め。宿坊参拝者は必ず夜の勤めには参加する必要がある。本堂には100人近く集まり、10人近い僧侶が厳かに経を唱える。信者は非常に熱心に経を読んでいる。パパは葬儀で浄土宗と曹洞宗の経は聞いたことがあるが、身延山の日蓮宗は初めて。不謹慎だがパパはこの経が音楽的に好きだ。太鼓や鐘でリズムを作り、別当が唱えた後に僧侶全員で斉唱したり、信者も全員で唱え太鼓をたたく。木魚は無い。

DSCF0087勤めの間に布団が敷かれる。これが有名?なロール布団。6人用と4人用があり、スタッフにより手早く敷かれている。掛け布団もロールなので、最大6人が同じ布団に寝ることになる。(混雑時はもっと詰め込まれるのだろうが)

勤めから帰ってくると、このテリトリー争いとなりそうだが、我々はいち早く寝場所を確保。翌朝は4時半起床なので、早々に就寝する。

DSCF0085

寝返りしずらい布団だが、朝まで熟睡できた。ただ敷布団が薄いので、腰が少々痛かった。

DSCF0089翌朝はご来光を眺めに49丁目の展望所に向かう。既に大勢の信者が集まり、南無妙法蓮華経を唱えている。今日は残念ながら低い雲があり、ご来光は眺められなかった。

午後は雨が予想されるので早めに出発。別当をはじめ多くの僧侶に見送りを受ける。6:30に下山を始め約2時間で下山。大きく休憩は取らず下りたので、足はすっかり疲労してガクガクの状態。。。やはり下山のほうがつらい。

最近はのんびり滞在型の温泉旅行が多かったが、今回の登山&宿坊体験はなかなか印象深い旅となった。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です