秘境と佐野川温泉

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結婚記念日の週末がたまたま空いていたので身延近辺の秘境めぐりに出かけた。この日は大変良い天気で、本栖湖からの富士山にしばし見とれる。

DSCF8873身延へ向かう途中、国道300号・本栖みちを一つ山側に入った県道416号線に寄り道。この辺は古い集落が多く残っている。丁度お彼岸で、かつ稲刈りの時期のためか、人の動きが多かった。

DSCF8860途中の道祖神が良い感じ。古くからの道であることがうかがえる。

DSCF8851県道の終点付近、沢集落から林道に入り、折八地区に向かった。細い林道は落石が多く、つい最近まで土砂崩れで通行止めだったのではないかと思うほど。ただ偶然にも前に2台の車がいて付いていく。ほぼ林道を上りきったところに御弟子という廃村がある。なんと先行の2台はこの御弟子集落の方に入っていった。彼岸に近所同士で集落に入り掃除をしているのだろう。集落からの眺めがすばらしい。以前は林道は無く、谷底からこの近辺まで畑に開墾されていたようだ。今はすっかり森林と化している。 この近辺には他にも折門や三ツ沢といった廃村地区があるらしい。

DSCF8876その後、富士川まで下り、対岸の中腹、富士川町の高下地区に向かう。先日青春18切符で身延線に乗ったときに、ママが行ってみたいと言っていた地域だ。ここも遠くに富士山を望むすばらしい景観の地域だった。山中に古い集落が点在するが、比較的活気がある。若い世代の人も居住している様子。甲府からも近く、抜群の環境で、俗化されてなく、ここはとても条件の良い、移住したくなるような田舎だった。

ここから七尾という廃村を巡ろうかと林道を進んだが、道が分からず、赤石温泉に出てしまった。しようがないので平林地区を経由して、本日の宿泊地、佐野川温泉に向かう。

DSCF8924佐野川温泉は富士川の下流、山梨の最南端の佐野川沿いにある。非常にマイナーな温泉でパパは知らなかったが、ママは以前からチェックしていたらしい。3連休にもかかわらず、前日の宿泊予約でも予約できた。予約時に宿の主人からは、療養中心の宿で観光旅館ではない風の話を聞く。温泉好きなので問題なしと伝え予約。温泉は小奇麗な町の保養施設といった風情。
駐車場が広く、立ち寄り湯の人で大混雑。隣は静岡県の富士宮町から来ている人が多く、地元の薬湯といったところ。

売りの温泉に早速向かう。32度のぬる湯で泡付がある、パパの大好きなタイプのお湯。何時間でも入っていられる。
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DSCF8913お湯は薄緑で硫黄の香りが良い。湯の投入口からはボコボコと気体が噴出してくる。硫化水素で火をつけると引火するらしい。汲み取って持ち帰った湯に火をつけたところ本当に青い炎が出てびっくり。

泡つきは露天風呂の方が良かった。湯の投入口付近は常連の特等席のようだ。この湯の面白いところは引火するだけでなく、過熱した湯でも泡付があること。

また食事が意外に良かった。焼きたての鮎の塩焼き、揚げたての桜海老の掻き揚げなど大変満足。一泊1万円程度とは思えない内容でCPの高い温泉だった。

DSCF8950DSCF8935翌日は佐野川上流の集落へ向かった。佐野川温泉からの道は上流のダムで途絶えているので、一旦内船方面に向かい、林道で入る。この道が非常に険しく、舗装されているものの、急峻な谷沿いの道が永遠と続く。対向車が来るとなかなか苦労しそうな道だ。ここに1日3本バスが通るというから驚きだ。

30分ほど進み、いい加減この先に集落などあるのだろうかと思った頃に、ぱっと視界が広がった。山こそ低いが上高地の河童橋の風情。

DSCF8939この上佐野地区は、訪れる人も少なそうで、ひっそりと時間に取り残されたような空間だった。以前はキャンプ場や観光誘致もしていたようだが、いまは静かな山村に戻っている様子。とても印象に残る地域だった。

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