全ベータ放射能測定

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GM管/LND7317による放射能検出はβ線感度が良く比較的短時間で汚染の目安を確認できる。これまで田畑などの表面汚染の確認に使ってきたが、放射線の検出はできるものの、カリウムからなのかセシウムからなのかはわからなかった。。

調べたところカリウムおよびセシウムでは出るβ線の最大エネルギーが異なり、アルミニウムで遮蔽した場合のβ線の透過距離が異なるため、アルミニウムフィルターでの推定ができるようだ。 早速実験してみることにする。

0.15mm、0.3mm、2mmのアルミ板を用意しその組み合わせでフィルターとした。また外部からの放射線の影響を抑えるため、気休めだがステンレス製の保温鍋の中で計測。1回当りの計測時間を30分から1時間とし1分平均のカウント数を算出した。

karium

カリウムは「やさしお」を20g計測。カリウム(K40)の場合、最大エネルギー1.312MeVのβ線が放射される。1.312MeVのβ線は2.15mmのアルミ板でカットできる。検出結果は想定どおりフィルタ厚にしたがって下がっていく結果となり、2mm厚のフィルターでほぼ0となった。

Cesium

一方セシウムは線源を持っていないため、セシウムが多かろう雨水枡内の土(20g)を使って計測してみた。セシウムの場合、Cs134とCs137で異なるβ線が複数放射されるが、主に0.658MeV /0.514MeVのβ線が出る。0.658MeVのβ線の透過距離は0.85mmのため0.9mm以上のフィルタでは全てカットされて、0.9mm以上のフィルタでは下げ止まるはずだ。検出結果は想定どおり0.9mmまではフィルタ厚にしたがって下がり、2mmのフィルタとは差が無い結果となった。雨水枡内の放射線はほぼセシウム起因のものと想定できる。0.9mm以上では22cpmほどカウントしているが、これはセシウムから出るβ線を検出していると思われる。(カリウムより多くのγ線が出ているため説明がつきそうだ。)

β線感度の高いガイガーカウンター(Inspector+など)では同様の方法で傾向を把握できると思われる。今後食品などを計測してみて、上記傾向と照らし合わせて考察してみたい。

#しかし1検体の計測に3時間以上かかる。こんなんではγ線のスペクトルメータを用意したほうがよっぽど効率的だ。安いのだと10万円少しで買えるようだ。

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