2A3シングルアンプの製作

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久しぶりに電気小僧魂が沸いてきました。

大学浪人時代に作った6CA7の3結シングルアンプを大きく改造する事に。長らくストックしていたマツダの2A3を使ってオール国産球のアンプを
作ることにしました。管球アンプに手を染めるのは20年ぶりです。

設計方法、部品選び、配線方法、アースの取り方など、すっかり忘れています。本屋で「情熱の真空管」とい著書を発見。ネーミングに惹かれ、
購入。何度も読み返しながら勘を取り戻しました。

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設計ですが、単にCR結合のアンプでは芸がないので、回路構成には
凝ってみました。

・オール三極管で高音質を狙う。
・真空管らしい音、パワー感などを期待し、長らくの夢だったトランス
結合(イントラ:インターステージトランス)方式にチャレンジする。
・2A3のもっさりした音から脱皮すべく、5KΩ負荷で設計する。
・新しい技術?の定電流バイアス方式で高音質化を狙う。
・電源は音質に定評のある5R4GYを用いた真空管整流にする。
・ドライバーの6SN7はノイズ対策で直流点火とする。

シャーシの塗装からやり直して、延べ作業日数5日ほどで完成。結構時間がかかりました。何せ最近老眼で細かい作業がやたらと疲れます。半田付けなんて一日中でもできたのに、今や2時間もやると疲れてしまいます。

丹念に配線のチェック。ここは年をとるとむしろ落ち着いてできる作業。若い頃はおもむろに通電してよく煙が出たり、感電をしたものです。チェックの結果定電流回路のLM317の結線が間違っていました。ADJ端子をアースにすべきところ、OUT端子をアースに。生半可な知識があると自然にこのように配線してしまうと思います。危ないところでした。

いよいよ電源投入。緊張の瞬間です。まずは整流管以外の真空管を挿してヒーターの通電テスト。ヒータが赤く光り人肌の温度に温まってくるのを見ると、静物に命が吹き込まれたかのような感じがします。そして、いよいよ整流管を挿して高圧の通電。約400Vの高電圧です。以前にシャーシに高圧が印加されて、スイッチを入れた瞬間に感電。しかも手が麻痺してスイッチからなかなか離せかった痛い思い出があります。初めての試みの低電流回路がうまく作動して、きちんとバイアス電圧がでるかも不安でした。いきなりバチン!と火を噴く光景が目に浮かびます。

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緊張と不安の中、思い切って通電!。ヒーターが温まり高圧が印加される約10秒後が勝負・・・ 何事も無くうまくいきました。

たぶん使った真空管は50年以上前のものでしょう。久しぶりに命が吹き込まれたと思うと、感激もひとしおです。(まだ音も出していないのに・・・)

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スピーカーは6半スピーカーの名機、ダイアトーンのP-610。いくつかの音源で試してみました。なんだかスカスカの音です。こんなもんかなあ・・・と落胆していたのですが、しかししばらく通電していたら、見る見る音がつややかになってきました。けれども、まだなんだか納得できません。はじめはイントラのNC-16の二次側はオープンで使っていましたが、なんとなくがさつな音、ノイジーに感じるので、ターミネート抵抗(ダンピング抵抗)に100KΩを追加。すると見違えるほどの音質改善がありました。

一言で言うと、語りかけてくるような音、室内楽などは、目の前で息遣いまで感じられるリアルさがあります。片やブルックナーのような大編成は力不足ですね。それなりにいい音ですが、強奏部は音が詰まってしまいます。これはスピーカーの問題もありそうですが。そうなるとタンノイのような高能率で容量の大きなスピーカーで鳴らしてみたくなります。

コメント

  1. 丸岡雄二 より:

    懐かしいです。
    僕もお金が無かったから廃品の6BM6から真空管回路にはまりこみアマチュア無線のアンプに利用したり、若い頃は神田マツダのUZ-42管を廃品から手に入れてこれでアンプを作ろうといろんな書物から勉強してUZ-42プッシュプル回路を設計し完成しました。出来上がった音は皆様が言われるように暖かい懐かしい音でした。僕は弟なので兄が家を引き継ぎ家も建て替えられたためかつての思い出の品はなくなっているでしょう、かつて読んでいた資料とか本とか全て無くなっていると思いますが・・・

    • みのむし より:

      コメントありがとうございます。6BM8とかUZ-42懐かしいですね。
      真空管の和らい音は、血の通った生き物のようで、HIFIとは
      かけ離れているのでしょうが好きでたまりません。

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